医療事務の仕事は特に女性からの人気が高い職種です。落ち着いた雰囲気の病院や診療所で働けるし、スマートなイメージもあるため、女性からほとんど不動の人気を獲得しています。しかし、せっかく憧れの仕事についても、ふと辞めたいと考えてしまう人は決して少なくありません。特に病院や診療所など、人の命に関わる仕事は、常に責任感に耐えなければなりません。
たとえ事務とはいえ、ミスをしてしまうと、病院の信用に大きく関わってきますし、ミスが人の命に少なからぬ影響を与えてしまうこともあります。そうした責任感に耐えられず、退職をしてしまうということも珍しくないのです。それから、事務の仕事は絶えず新しいことを覚えていかなければなりません。
覚える仕事が多く、レセプトの点数表をいちいち確認せねばならず、そうした目まぐるしく変わる仕事の状況に疲れてしまうという人も多くいます。また、女性に人気の職種だからこそ、職場は女性が中心です。同性が集まると、人間関係にも軋轢が生まれやすいものです。小さな診療所であっても、女性ばかりが多い職場だと、人間関係の問題にはデリケートにならなければなりません。
そうした人間関係に疲れてしまうことも、事務職の退職理由では多いものです。このように、高い人気を誇る医療事務であっても、退職したいという人はたくさんいますし、その理由もさまざまです。ストレスをためて心身を壊してしまうのであれば、仕事にしがみつかずにすぐに辞めてしまうということも、一考の価値があるのかもしれません。